なんか、蓄電池が変なんです

こんにちは、銀紙です。毎日寒いですね。

前回、うちの太陽光発電が一部しか動いてないようだ、という話をしました。

なぜそう思ったかというと、お風呂場の壁に制御リモコンというのがついていて、 これが発電量だったり設備の状態を表示してくれているんですが、それを見ると 蓄電池が「停止中」となっていたんです。もちろん蓄電容量も0%です。

実際に蓄電池を見てみても、3つあるランプというかLEDがすべて消えています。 蓄電池の説明書を見ても、これはあきらかにおかしい。もし動いているなら 少なくとも、一番左の運転ランプはついていなければいけないんですよ。

「もしや電源ケーブルがコンセントから抜けてる?」

と思って見てみました。でも、この蓄電池に電源ケーブルは元々無いようです。

太陽光発電1と2ってなんだ?

もう一つおかしいのが、AiSEG2という液晶モニタを見ると、「太陽光発電1」 というのと「太陽光発電2」というのが書いてあって、「太陽光発電2」の方は 発電量が表示されているのに、「太陽光発電1」の方は発電量が全く表示されていません。

「そもそも、なぜ太陽光発電1と2があるのだ?」

という疑問もあります。

そして、お風呂場の制御リモコンの方でも「発電中」と表示されていますが、 その発電量が AiSEGの数値と全然違うんです。制御リモコンの方の発電量が AiSEGの「太陽光発電2」の発電量よりあきらかに大きい。

もしかしたら「太陽光発電1」のデータがAiSEG2で見えていないだけなのかもしれません。

蓄電池をなんとかしたい

いろいろ疑問はあるものの、とりあえず蓄電池をなんとかしたいと思いました。

このままでは、うちの蓄電池は単なるリビングの置物です。 白くて四角い、でっかい豆腐みたいな箱でしかありません。

ちなみに説明書によると、うちの蓄電池は Panasonic LJB1156 という5.6kWh の製品の様です。 5.6kWh というのは、蓄電池に溜めることができる電気の容量ですね。

この5.6kWhというのは、どれくらいの電気量なのかというと、

「1kW(1,000W)の電力を1時間使ったときに使用した電気の量(電力量)が1kWh」

なので、1kWの電力を5.6時間使った時の電気容量をこの蓄電池は溜めることが できる、ということになります。

これがすごいのか、普通なのかはともかく、まずはちゃんと動いてほしいです。

取扱説明書にヒントが

蓄電池がなぜ止まっているのか、聞く先もわからないし自分で情報を集めるしかなくて、説明書を色々読みました。

そうすると、蓄電池の方ではなく、パワーステーションという機械の説明書にこのような説明が ありました。

住宅分電盤の太陽光連系ブレーカを切るときなど、長期間停止するときは、パワーステーションの運転を「維持充電」状態にしてください。

蓄電池が残量0%の状態で充電ができない状況が2日以上続くと、蓄電池ユニットの過放電を防止するために、蓄電池ユニット内部の開閉器が自動的にOFFになります。

開閉器がOFFになった場合は、蓄電池ユニットを再度使用する際にメンテナンスが必要となります。

長期間、蓄電池ユニットの開閉器がOFFの状態で放置しますと蓄電池ユニットの交換(有償)が必要になる場合があります。

維持充電」状態にしておくと、住宅分電盤への入出力は停止しますが、太陽光発電による電力が蓄電池ユニットに充電され、過放電を防止します。

「むむ、これじゃないか?」

つまり、充電ができない状態、つまり停電や電力契約の停止などが二日以上続いた場合、過放電という状態を防止するために蓄電池が自ら停止する、ということが書いてます。

ただその場合でも維持充電 という設定にしておくと、商用電源ではなく太陽光発電の電気が蓄電池に充電されるため、過放電状態にはならない、つまり蓄電池は停止しない、ということのようなのです。

私の推測

実際、家の引き渡しのだいぶ前に、電気の契約は切られていました。

これはつまり、蓄電池が止まっているのは前のオーナーさんが電気を停止する際に、蓄電池の状態を「維持充電」に設定していなかったからではないかと。

そのため蓄電池が自らを守るために開閉器をOFFにして停止してしまったのではないか、というのが私の推測です。

おそらくこれは正しい気がします。

そうすると気になるのは、説明書の以下の文言です。

「開閉器がOFFになった場合は、蓄電池ユニットを再度使用する際にメンテナンスが必要となります。」

「長期間、蓄電池ユニットの開閉器がOFFの状態で放置しますと蓄電池ユニットの交換(有償)が必要になる場合があります。」

やばいです。開閉器をONにするには、メンテナンス、つまり修理が必要と書いてある。

しかも長期間開閉器がOFFだった場合、蓄電池ユニット、つまりバッテリーの交換が必要な場合があるようなのです。

メンテナンスを依頼

いずれにしても、蓄電池の開閉器をONにするためのメンテナンスが必要です。

バッテリーの交換が必要かどうかは、蓄電池を復旧させてみないことにはなんとも言えません。

自力でなんとかならないかとも考えましたが、さすがに無理です。蓄電池のような危なそうな機械に素人が手は出せません。

ということで、パナソニックに電話して修理を依頼しました。

最初は現地対応は有償といわれましたが、不動産屋さんからも連絡してもらい、結局保証期間ということで無償で現地対応してくれることになりました。

ただ修理業者さんが忙しいらしく、来てくれるのは2週間ぐらい先の日程になりました。

蓄電池が止まっている原因は推測しているものの、本当にそうだという確証はありません。

業者さんに見てもらうまでは、蓄電池が本当に復活するのはわからないので不安です。

そしてメンテナンスの日

いよいよメンテナンスの日が来ました。

予定時間が過ぎて少し待っていると、人のよさそうな体の大きなお兄さんが一人で訪ねてきました。

お兄さんは初めにブレーカーの周りを色々確認し、制御リモコンの設定を見た後で、 蓄電池のカバーを開けて何か調べていました。

話を聞くと、やはり想定通り長期間充電できない状態が続いたため、蓄電池が停止していたようです。

「直りますかね。」

と聞くと、

「そうですねー。色々試してみます。」

と言ってお兄さんはしばらく何かやっていました。そして

「動きました。」

とほっとしたように言いました。

制御リモコンの蓄電池の表示が「稼働中」となり、ずっと0%だった蓄電池の充電量が少しづつ上がっていきます。

やりました!ついに長い間自ら停止していた蓄電池が目を覚ましたのです!

そしてしばらく状態を確認し、問題ありませんと言って、お兄さんは帰っていきました。

ありがとう、修理業者のお兄さん。本当に助かったよ。